ALL ICHINOMIYA SHRINES OF JAPAN
始まりは、高校生の頃。住吉大社(大阪)の鳥居を、ふと、くぐった日でした。
特別な信仰があったわけではありません。けれど参道を歩き終えた時、自分の中の何かが、確かに軽くなっていた。その感触だけが、その後の人生の底に、ずっと残っていました。
数十年を経て、「日本全国の一の宮を、自分の足で訪ねてみよう」——そう心を決めたのが、北海道神宮の大鳥居の前でした。
SpiritualAway は、他人のために始めたプロジェクトではありません。
訪れるたびに、心と体が、ひとつずつ軽くなっていく——その浄化の感覚を、もう少し深く味わいたかった。ただ、それだけが動機でした。
特に、人が少ない早朝の参道は、別格です。砂利を踏む音、遠くで揺れる木々の葉音、ひとすじの鳥の声——耳を澄ませながら歩いていると、昨日まで頭を占めていた雑事が、音もなく、ゆっくりと、ほどけていきます。
いま、100社のうち、およそ半数を訪ねました。残りの半分を歩いていくのは、これからの人生の、ひそかな楽しみです。
地元・神奈川の寒川神社には、今も毎月、欠かさず参拝を続けています。直近では、駒形神社(岩手)と、阿蘇神社(熊本)の参道を、歩いてきたばかりです。
どちらの境内でも、海外からの旅人の姿が、年を追うごとに、確かに、増えています。彼らが静かに拝殿の前で手を合わせる横顔を見るたび、この地図を世界に開く時期は、今なのだと、静かに、けれど確信をもって、感じます。
この静けさの体験を、日本を訪れる世界中の方々にも、ぜひ、早朝の参道で、味わっていただきたい。この小さな地図は、そのためのものです。
このプロジェクトを貫いている、三つの信条があります。
日本には八万を超える神社があります。その中から、なぜ「一の宮」100社に絞ったのか。
それは、一の宮が「偶然に選ばれた場所」ではないからです。
千年前、まだ日本が六十いくつの国に分かれていた時代、その国に遣わされた役人は、着任するとまず、その土地で最も格式の高い一社を訪れました。それが一の宮です。
つまり一の宮は、千年前の人々が、それぞれの土地の「精神的な中心」として選び抜いた、日本列島に置かれた100の聖なる座標なのです。
最初の訪問者には、三つの道があります。
このサイトは、始まりにすぎません。
次に予定しているのは、スマートフォンアプリ版——オフラインでも音声ガイドが聴ける、あなたの巡礼の同伴者です。